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ゴーグル登場で大衆化

VRは「Virtual Reality」の略であり「仮想現実」「人工現実感」と訳される。現実には存在しないものを現実だと体感させる技術やシステムを指す。専用のVRゴーグルの登場により、大衆化も進んでいる。従来の映像技術にはない臨場感や没入感を有することから、ゲームをはじめとするエンターテインメントコンテンツにおける活用が目立つ。


混同されやすい技術に、AR(拡張現実)が挙げられる。コンピューターを使って現実世界にデジタル情報を表示し、現実に情報を付加する技術だ。一方、VRはVRゴーグルによって視野全体に映像を映し、現実世界から視覚的に使用者を切り離す。VR映像に意識が集中し、高い没入感を得られる。(新野まどか)


《参考文献》

60分でわかる!VRビジネス最前線(VRビジネス研究会、技術評論社、2016年)

映像進化 没入感を生む

VR開発ブームの契機には、フェイスブック社がオキュラスVR社を20億ドルで買収したことが挙げられる。オキュラスVR社は創業から間もないベンチャー企業で、VR映像を映すヘッドマウントディスプレイの開発中であり、ほとんど利益を上げていなかった。その中で20億ドルで買収に踏み切ったことから、フェイスブック社のVRに対する期待の大きさがうかがえる。 VRは映画産業からも強い関心を得ている。身近な例が、36

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