社会的距離の確保や外出自粛などが求められ、他者との交流が制限されている。そんな今だからこそ、我々はコミュニケーションの在り方について、改めて考える必要があるのではないだろうか。
インターネットの発達により、人々が交流することが容易となった。しかし、文化背景が異なる人同士の会話では、意思疎通に齟齬が生じやすい。グローバル化が進む社会において、互いの文化を知り、尊重する姿勢は非常に重要だ。質問の仕方や相手への反応などの少しの工夫を加えれば、コミュニケーションをより円滑にすることもできる。さらに、昨今は対人のコミュニケーションに限らず、ロボットを用いた会話技術の研究が進んでいる。少子高齢化が深刻な日本では、介護や接客など幅広い分野で活躍し得る。今後、人とロボットという新しいコミュニケーションの形が浸透するかもしれない。
今学期は、Zoomを使った映像講義が行われている。しかし直接会っていない分、相手に伝わる情報が少なくなり、意思疎通に困難を感じる状況も生じた。技術の進歩により交流手段が増え、人と人との関係性が急速に変わっている現代。より一層適切なコミュニケーションを心掛ける意識が不可欠だ。(新野まどか)
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