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志水コーチ 水球班躍進のカギを語る

更新日:3月28日


本学体育会水泳部水球班(以下、水球班)は、華々しい活躍で注目を集めている。水球班の飛躍的な結果や結果を生んだ指導方法などについて、水球班専任コーチの志水祐介さんに話を伺った。


水球班は、5月7日から6月12日に開催された関東学生水球リーグ戦二部リーグで優勝。一部リーグの入れ替え戦と、全日本学生選手権(以下、インカレ)への出場が決定した。スポーツ推薦がなく、全国経験のある選手もわずかといったチーム事情ながら結果を残したことは、極めてまれのことだ。このような異例の躍進の背景には、オリンピックに2大会出場した経験を持ち、昨年から水球班のコーチに就いている志水さんの存在が大きい。


志水さんの指導では、選手の自主性や人間性を伸ばすことに重きをおいているという。自主性の面では、目標設定をコーチや監督が決めるのではなく、学生が話し合い自分たちで決める。その上で、志水さんは目標を達成できるように練習を組む。また、フィジカル班をはじめとする班に選手を班分けし、各班のリーダーが目標を決め、練習スケジュールを決めている。人間性の面では、武蔵野市の学校で水泳の派遣授業を行うなど、社会活動に積極的に取り組んでいる。水球班が地域の人から愛され、多くの応援を受ける所以はこうした取り組みにある。志水氏は「単にうまければ良いということではなく、人間性を応援されるような選手になってほしい」と熱意を込めて話す。


快進撃を遂げた水球班について、そのカギに3つの要因を志水さんは挙げた。1つ目は、練習時間の短さだ。志水さんは練習の量より質を重視し、平日の練習時間は2時間としている。この練習時間は、他の大学と比べて明らかに少ない。それでも、短時間で質の良い練習をすることで、目に見える成果を出している。2つ目は、目標設定の高さだ。高い目標を掲げることで、日頃の練習基準の向上につなげている。3つ目は、学園からのバックアップ、応援だ。志水さんは、選手にこのような応援が当たり前ではないと日々呼びかけている。


水球班の練習で最も力を入れているのは基礎練習だそうだ。志水さんがコーチに就任する前の水球班は、練習の強度は高くなかった。しかし、志水さん就任後、基礎練習中心のメニューにシフトした。その結果、半年ほどで土台が完成し、高難度の戦術にも対応できるようになったという。


志水さんの尽力で大きく成長を遂げた水球班の今後の目標は、一部リーグへの昇格とインカレで1勝することだ。志水さんは「いずれは一部リーグで試合結果を残し、インカレでベスト4を獲るチームにする」と語る。志水さんの指導のもと、目標に向かい日々練習を重ねている水球班。今後の活躍にも大いに期待だ。(山本実玖)

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