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オシエテ!成蹊ラグビー 第1回 記者が迫る!ラグビー部



入替戦にて立教大学に劇的な逆転を許してから早くも3年。本学ラグビー部は、関東大学ラグビー対抗戦Aグループに返り咲いた。今年度創設100周年という節目を迎える中、再度最高峰での戦いに挑む彼らを、今月号より1年間にわたって取材していく。第1回となる4月号では、主将の髙島大聖さん(法律3)に今季の展望などについて伺った。


昨年対抗戦Bグループを全勝した同部。入替戦にて日本体育大との一戦に勝利して昇格を果たした。しかし、実際は厳しい展開の試合は多かったと振り返る。メンバー層が厚くないため、けが人が出た際は苦しい状況を強いられることもあったという。それでも結果を残せたのは、3年ぶりの合宿開催や強豪校と試合が実現したこと、4年生によるモチベーションの維持が大きいと語る。


本学ラグビー部の強さは、主にチームの雰囲気の良さに表れている。学年関係なく仲は良好であり、それらが練習中や試合中での発言のしやすさにつながっている。ラグビーでは、選手同士が短時間で気づいた課題を共有し、修正していくことが重要となる。発言のしやすい環境は、こうした修正力に大きな役割を果たしている。プレー面では、バックスの層が厚いことが特徴だ。パスワークが強みであり、安定感のあるプレーを展開している。


そして今季注目の選手についても伺った。まずはFL井上雄太選手(数理経済3)。力強いタックルが強みで、ハンターのようにボールを奪うプレーが見どころだ。そして有望株としてSO菊本有馬選手(法律1)とFL金子颯馬選手(法律2)の2人を挙げた。菊本選手は1年生からスタメンで出場する実力を持つ選手だ。課題のディフェンス面を改善したことで、完成度がより一層高まった。また、金子選手は体重が約90 キロあるにもかかわらず動きが俊敏だ。金子選手については「去年は控えであったが、今年は頑張ってほしい」と期待も込めて語った。


今季の目標は「思い出の舞台にするのではなく、対抗戦Aグループで戦い続けるために、全試合に勝つ姿勢で臨むこと」だと話す。そのために必要なこととして、全員で立ってプレーするラグビーを挙げる。本学にはスポーツ推薦の枠がなく、体格や戦術理解で強豪校に遅れを取る場面が少なくない。不利な状況の中で勝っていくためには、孤軍奮闘ではなくチーム一丸でプレーすることがより必要になってくる。ウエイトトレーニングの回数を増やして例年以上に体づくりに努めるだけでなく、パススキルやコミュニケーションも向上させていく試みが図られているようだ。


今季の意気込みとして「今年は例年と違い、創部100周年という節目の年。今までとは全く違う新しい景色を応援してくれる方々に見せたい」と熱い思いを語った。総勢62人の新たな挑戦に、今後も目が離せない。(中田亘)

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