学生に聞く 大学生活の意義

大学という環境に魅力を感じる学生は多い。しかしオンライン授業が中心となり、大学で学ぶ意義を見失いつつある人もいるのではないか。そこで座談会を開催し、大学生活について学生に話を聞いた。メンバーは北知歩さん(現代社会2)、後藤涼介さん(経済経営2)、山本隼土さん(法律2)、金子敬裕さん(情報科2)、田代雄人さん(政治2)の5人だ。


▼大学の授業から得た知見

北さんは「在学中は学びに対して欲張りたい」との思いから、興味を持った授業は積極的に履修するように心掛けている。実際に専攻分野とは異なる物理学の授業を履修したことで視野を広げたという。


また、後藤さんは少人数制の特別カリキュラムである情報分析プログラムの「アントレプレナーシップ」に関する授業が印象に残ったと話す。この授業では、起業家精神を学ぶために企業や個人事業主にインタビューを行う。オンライン授業であったため、対面ではなかなか交流できない海外の人から話を聞けたという。「この経験を自分の将来にも生かしたい」と意気込んだ。


▼授業以外の活動から得た学び

大学生活の中で学びを得る機会は授業だけではない。山本さんは、所属する混声合唱団の活動を通して自らの成長を感じた。オンラインでの部活動となり、部員間で活動に対するモチベーションに差が生じている状況を目の当たりにしたことで、自分に何ができるか考えるようになった。元々主体的に動くことは苦手だったが、今では組織の中で役割を担う重要性を実感しているという。他の参加者も、アルバイトやボランティアなどを通し、責任感や円滑な人間関係を築く力を磨いていた。


▼大学で学ぶ意義

金子さんは大学を「さまざまな挑戦ができる場所」と表現した。社会人になると失敗が許されない状況が増えるが、学生の間は失敗しても取り返しがつくことが多い。意欲的に挑戦するべきだと呼び掛ける。一方、田代さんは大学を「無駄」なことが学べる場だと捉える。実学のみならず、あらゆる学問を通して教養を身に付けることが、豊かな人生の実現につながると述べた。


このように、学生のうちにさまざまな経験を積むことが、自身の成長の糧となるだろう。大学生活の中で得られるものは人それぞれだ。一度自分なりの大学に通う意義を見つめ直してみてはいかがだろうか。(増田猛)

学びを身近に Schooの授業

「リカレント教育」という言葉が日本でも普及し始めている。リカレントとは「循環」という意味で、学ぶことと働くことを循環させ、自らを向上させることを指す。このような考えの広まりとともに、大人向けの教育サービスも増加傾向にある。今回は20代から40代の利用者が多いオンライン教育サイト「Schoo」を取り上げる。 Schooでは、登録者が無料で生放送授業を視聴でき、有料会員は録画授業も受講可能。「自ら未来

学び特集 編集後記

昨年度は多くの大学がオンライン授業を実施し、大学生活は大きく変わった。授業の遠隔化が進み、学びが多様化している今、積極的に学ぶことの重要性は高まっているのではないだろうか。また、近年はアクティブラーニングといった学生主体の学修法が教育現場に導入されており、能動的な学修は社会で注目されつつある。 本特集で行った座談会では、実際に能動的に学んでいる学生たちが、学びについて意見を交わした。授業や課外活動