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学びを身近に Schooの授業

「リカレント教育」という言葉が日本でも普及し始めている。リカレントとは「循環」という意味で、学ぶことと働くことを循環させ、自らを向上させることを指す。このような考えの広まりとともに、大人向けの教育サービスも増加傾向にある。今回は20代から40代の利用者が多いオンライン教育サイト「Schoo」を取り上げる。

 

Schooでは、登録者が無料で生放送授業を視聴でき、有料会員は録画授業も受講可能。「自ら未来を選択するために学んでおくべきこと」を軸に、幅広く展開される授業が大きな魅力だ。受講生の反応をはじめとしたデータに基づいて、ユーザーが求める授業を提供している。大手広告代理店で活躍する社員による、相手の心をつかむ言葉についての授業や、ビジネス書の著者が自著を解説する授業など、社会人にとって実践的な内容が人気だ。

 

他のオンライン教育サイトと異なるのは、授業が生放送で配信される点だ。受講生は質問や感想をチャットボードに書き込むことで、講師や他の受講生とコミュニケーションを取ることができる。こうしたやり取りが、受講生の学びを深めることにつながっているという。単に知識を提供するだけではなく、学びのコミュニティとしての役割を果たしていることも、Schooが支持される理由の一つだ。

 

株式会社Schooの代表・森健志郎さんはウェブサイトnoteにて「学びは、日常生活や人生と寄り添う概念だ」と述べている。Schooのようなオンライン教育が拡大することで、学びはより身近な存在へと変わっていく。働きながら学ぶという生活スタイルが当たり前になる日は近い。(三瓶純一)

学生に聞く 大学生活の意義

大学という環境に魅力を感じる学生は多い。しかしオンライン授業が中心となり、大学で学ぶ意義を見失いつつある人もいるのではないか。そこで座談会を開催し、大学生活について学生に話を聞いた。メンバーは北知歩さん(現代社会2)、後藤涼介さん(経済経営2)、山本隼土さん(法律2)、金子敬裕さん(情報科2)、田代雄人さん(政治2)の5人だ。 ▼大学の授業から得た知見 北さんは「在学中は学びに対して欲張りたい」と

学び特集 編集後記

昨年度は多くの大学がオンライン授業を実施し、大学生活は大きく変わった。授業の遠隔化が進み、学びが多様化している今、積極的に学ぶことの重要性は高まっているのではないだろうか。また、近年はアクティブラーニングといった学生主体の学修法が教育現場に導入されており、能動的な学修は社会で注目されつつある。 本特集で行った座談会では、実際に能動的に学んでいる学生たちが、学びについて意見を交わした。授業や課外活動

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