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成蹊大学新聞会

VR特集 編集後記

新型コロナウイルスが流行し始めてから約1年半。自粛続きの昨年と比較すると、ワクチン接種が開始し、本学でも対面授業が徐々に再開されるなど、社会情勢の変化を感じられる。とはいえ、依然として続くコロナ禍の中、自宅で過ごす時間は例年より長い。巣ごもり需要に適したコンテンツの人気はますます高まっている。元々エンターテインメント業界をはじめとして、多くの業界で注目を集めていたVRという技術は、まさに今、制限された日常に希望を与えている。


本学学生に取ったアンケートではVRの経験がない人が大半であったが、娯楽目的に加え、医療や福祉など幅広い分野でのVRの活用を見込む意見も多かった。高齢者を対象にしたVR旅行体験やVRコンテンツを制作するワークショップは、その一例だろう。加えて、VRを利用したスポーツトレーニングや災害体験など、実体験をするには難しいことも、技術の力で叶うようになってきている。しかし、酔いや眼精疲労などのリスクも伴うため、こまめに休憩を取るなど使用には注意が必要だ。


いまだに閉塞感のある日々の中、新たな技術に目を向け、VRの可能性を知ることで、挑戦したいことを叶える選択肢が広がったように感じた。さらなる普及が予期されるVRは、自らのためにも社会貢献にも活用できる。技術について知り、どのように活用できるかを考え、今後の動きに着目していきたい。(梶原万穂)

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