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Society5.0 データサイエンス教育推進へ

5月21日、Society5.0研究所主催の第4回講演会「地域文化資源のデジタルアーカイブ-懐かしい吉祥寺の写真のアーカイブ化に向けて-」が開催された。そこでは文化資源の保存・共有・活用の具体的事例と意義について解説。また、本学も取り組みに参加する「吉祥寺今昔フォトマップ」を例にデジタルアーカイブの展開について講演された。


本講演を主催した同研究所は、Society5.0時代に活躍できる人材を育成するため2020年に本学に設立した。Society5.0とは、内閣府が提唱する科学技術政策の一つで「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会(Society)」(内閣府HPより引用)を指す。


本学がSociety5.0時代に向けて推進している活動の一つに、数理・データサイエンス・AIリテラシー教育というものがある。理工学部の山野井瞳准教授によると、データサイエンスとは人々の生活をより良くするために科学的アプローチでデータを収集・分析し、課題を解決する手段だという。身近な事例として、ネット通販のレコメンデーション機能、コンビニの売れ筋商品や交通系ICカードの乗降

記録を基にしたビッグデータの活用などがある。

 

データサイエンスの普及については未だ課題も多い。アメリカと比較した場合、日本はデータサイエンスに対しての関心が低く、浸透していないのが現状だという。しかし、既に小学校から高校までのカリキュラムでは、プログラミングや統計、数学が重視され始めるなど改善の機運が高まっている。また、専門技能に加え発想力や創造力、コミュニケーション能力といったスキルも求められるため、文系と理系をつなぐ架け橋としての役割が期待される。


今年度後期には、山野井准教授が担当する成蹊教養カリキュラム「データサイエンス入門」が新たに開講される。本講義ではデータの利活用に必要な知識や倫理を学ぶことが可能だ。学部を問わず、興味を持った学生は受講を検討してほしい。(髙見澤彩人)

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