編集後記

今年の11月から東京都がパートナーシップ宣誓制度を開始するなど、家族の多様化が進んでいる。今回は、現代家族が抱える問題や新しい在り方について特集した。


「家族」と聞くと、母親と父親、そしてその子どもがいる家庭を思い浮かべる人が多いだろう。実際にアンケートの結果からも、男女が揃わないと成立しない「性別役割分業」を実感している人が多数見られた。しかし、家族の形は一つではなく、これまでも日本社会の変化に伴って変わってきた。昨今は選択的夫婦別姓や、LGBTQの人々が家族として認められる制度などが注目されている。固定的な家族観が疑問視されたことで「拡張家族」という血縁関係にとらわれない新しい考え方も出てきた。家族の形が多様化する中で、自分と家族が幸せでいられる在り方を見つけることが大切だ。しかし、どのような家族であっても、時にはすれ違いが起きてしまうことがある。家族も一人の人間であり、互いに理解しようとする姿勢が重要となる。


血のつながった家族だからといって、必ずしも心のつながりを感じられるとは限らない。分かり合う努力をして絆を結ぶことで、初めて本当の家族になれるのではないだろうか。改めて、自分にとって家族とはどのような存在なのか考えてみてほしい。(秋田彩夏)