2022年4月号並木道

北京冬季五輪が閉幕して1ヶ月半が経とうとしている。日本人選手の活躍が連日伝えられ、日本は冬季五輪史上最多のメダルを獲得した。今回の大会で私が最も印象に残ったのは、フィギュアスケート男子シングルに出場した羽生結弦選手だ。


羽生選手は4位に終わり、惜しくもメダル獲得には至らなかった。しかし、体が万全でない状態でありながら、前人未到の大技に挑戦する姿は、世界中の人々に勇気と感動を与えた。試合後に彼は「報われない努力だったかもしれない」と発言したという。彼ほど努力をし続け、結果を残してきた人はいない。ゆえに、この言葉は重いのだ。


他方で、羽生選手は周囲への感謝を忘れない。試合から10日後にはエキシビションに出場し、自身の演技の終了後、「ありがとうございました」とリンク上で叫んだ。この感謝の言葉はきっと、家族やコーチはもちろん、観客や大会スタッフなど、現在の環境を作った全ての人に向けたものだ。


近年「親ガチャ」という言葉が流行したように、生まれた時点で人生の歩みやすさは人それぞれである。例えば、出身地や親の経済力、教育に対する熱量といったものは、学力向上や進学のための重要な要素だ。環境によっては進学を最初から諦めざるを得ない人もいる。さらに、日本学生支援機構によると、平成30年度に機構の何らかの奨学金を受給している大学生は全体の47.5パーセントだという。もし、金銭的な悩みがなく大学に通えているとすれば恵まれていると言える。大学生の私たちは、今の環境に感謝し、努力できているだろうか。(中西幸太)

6月20日、本学とNHKが共同で主催する「SDGsインタラクティブ」が開催された。本講演は、NHK・SDGsキャンペーンと連動し、番組として収録もされている。都市環境デザイナーである三谷繭子氏が講師を務め、「住み続けられるまちづくり」について講演を行った。 本学では、サステナビリティ教育研究の一環としてSDGsを意識した活動を行っている。NHKとの話し合いにより、今回はSDGsの17の目標のうち、