編集人としての2年間、常に持ち歩いてきたノートがある。引退する先輩に「考えたことを何でも記録してほしい」という思いから頂いたものだ。最初のページには、就任時の初心を忘れないために周囲から掛けられてうれしかった言葉を書き込んでいる。次のページ以降は自身の役割に対する考え、リモート制作への移行に向けたアイデア、日々の反省などが続く。どのページを見ても、その情報を記した時の状況や心情を鮮明に思い出せる。
176ページあるノートも、気付けば残り数ページとなった。本号をもって引退する実感はないが、ノートが現実を伝えてくる。いつかこのノートを自室の棚から抜き出して眺めた時、私は何を思うのだろう。今はただ、読者の皆様、支えてきてくださった全ての方々に感謝の気持ちを伝えたい。(編集人 岡本和音)
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