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2020年12月 並木道

世界中の人々が感染症に怯えながら過ごした2020年。日本ではそんな国民を元気づけるかのように「誰も傷つけない笑い」という言葉がメディアを通じて流行した。単刀直入に言うと、私はこの言葉を見るたびに不快な気持ちになる。笑いに限らず「誰も傷つけない」表現など、世の中に存在しないと考えているからだ。


「内面的・主観的なものを外面的・感性的にとらえられる手段・形式によって伝達しようとすること」(新明解国語辞典 第7版)。これは「表現」という言葉の意味だ。誰かの発言一つ取っても、そこには発した人の思想や感情が表れる。当然、それを聞いて共感する人もいれば、反対する人もいる。表現とは必ず賛否両論の声が上がるものであり、それが健全だろう。「誰も傷つけない」という言葉を使う人間は、物事の良い面だけを見ようとしていると思えて仕方がない。


むろん、他者を気遣い、一つ一つ言葉を選んでいくことは大切である。しかし、どんなに配慮したとしても、全ての人が良いと思える表現はない。そのように開き直って考えた方が、かえって多面的に物事を捉えられそうだ。


誰も傷つけない幻の表現を探している時間があるなら「自分の発言が誰かを傷つけることもある」という覚悟を持つべきだろう。ひとり時間が増え、他者との対話が減っている今だからこそ「誰も傷つけない」なんてまやかしの言葉で、自分の視野を狭めないでほしい。(茂木佑太朗)

7月8日、本学OBで元内閣総理大臣の安倍晋三氏が銃撃され亡くなった。それに伴い、本学は事件当日にホームページにて追悼文を掲載したほか、翌週には学長から在学生に向けてコメントを送った。また、7月12日から30日まで献花台・記帳台の設置と半旗掲揚を実施。9月27日に国葬儀が行われた際にも、半旗を掲揚した。 献花台と記帳台は本館1階のロビーに用意され、日曜日と祝日を除く午前9時から午後5時に開放された。

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