Z世代の価値観 購買に表れる

1996年から2010年ごろに生まれた人々は「Z世代」と呼ばれ、前の世代とは異なる新たな価値観を持っているとされている。その特徴や消費傾向について、自らもZ世代に当たり、Z世代の観点から企業と共に新しい価値を創る取り組みを行っている、株式会社dot代表の冨田侑希さんに話を伺った。


Z世代の人々は、早くからインターネットを通じて多くの情報に触れながら育ってきた。SNSでは一人一人の発信力が高く、多くの人の意見を知ることができる。このことから、Z世代の人々は、多様性を受容している傾向がある。また、SNSを通じてコミュニティへの所属がしやすいため、自分にとって居心地の良い人や環境を取捨選択していく柔軟性を持っている。経済が右肩下がりの時代に生まれ育ち、将来に対して不安を抱えているという特徴もある。


このような価値観は、消費の傾向にも反映されている。商品を選ぶ際には、SNSを閲覧し、消費者や知人の口コミを参考にすることも多い。また、商品そのものに加え、その商品が生まれるプロセスや背景にあるストーリーにも価値を見出している。結果として、自身がより共感できる企業や商品にお金を使う。企業が提示する情報では、企業や商品の長所だけでなく、短所を克服しようとしているかどうかといった、誠実な姿勢が見受けられるかも考慮している。日常の中で小さな幸せを感じたいという思いから、自らの体験や思い出づくりのためにお金を使う「コト消費」も行う傾向にある。


Z世代の人々が主要な消費者になるころ、社会はどう変化しているのか。「マイノリティのニーズもくみ取った商品や大豆ミート、社会に目を向けたサービスなどが今より普及するかもしれない」と冨田さんは語る。アメリカやインドでは既にZ世代の人々が流行をつくり出している。日本にも、Z世代の人々が社会を動かす時代がやってくるだろう。(澤井雨夢)


株式会社dot

HP: https://www.innovation-team-dot.com/

所有資産を共有する経済モデルである、シェアリングエコノミーが注目を集めている。このモデルが生まれた背景やメリットについて、シェアリングエコノミー協会公認アンバサダーの和田正輝さん、山岸智也さん、中山珠緒さんに取材した。 シェアリングエコノミーは、個人のスキルや資産などを、インターネット上のプラットフォームを介して個人間で共有することを指す。現在、空間・移動手段・モノ・スキル・お金の5つの分野を中心