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2024年4月号 並木道

ザ・ビートルズの「Nowhere Man(邦題:ひとりぼっちのあいつ)」という曲について、興味深い話を聞いたことがある。「Nowhere Man」という題には、「Now here Man」と区切る場所によって意味も変わる言葉遊びが意図されている、という。「居場所のない人」から「今ここにいる人」か、なるほど。このエピソードは俗説に過ぎないと後に知ったが、180度変わる意味に感心したのを覚えている。


現代の若年層における「居場所」の問題は深刻だ。「居場所がない」と感じる若者の多さと社会課題の間に関連があるとして、こども家庭庁などの機関が調査を進めている。昨年9月に同庁が公表した調査結果では、「家や学校以外に居場所がない」と回答した人が16~18歳で約5割に達した。新たな出会いの多いこの季節にも、環境になじめず孤独感や疎外感を覚えるケースは少なくない。


何を「居場所」とするかは人それぞれであり、問題解決は簡単ではない。しかし、一人一人に向き合う努力は不可欠だ。「大事なのは『居場所』でなく『足場』」という言葉を耳にしたことがある。それぞれが「居場所」を見つけられる環境、きっかけづくりが重要なのではないか。


冒頭に挙げた曲では「居場所のない人」に向けて「ゆっくりと、誰かが手を貸してくれるのを待てばいい」と歌われている。私自身、かつて「居場所がない」と思い悩んだこともあるが、周囲のおかげで自分の「居場所」を見つけることができた。「今ここにいる」と誰もが実感できるように、私も誰かに「手」を差し伸べていきたい。(万浪耀)

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成蹊大学 地震に備えて

首都直下地震の発生は予測できず、学生は大学で被災する可能性もある。災害時に私たちがとるべき行動と本学の防災への取り組みについて、成蹊学園防火・防災対策検討プロジェクトリーダーの藤野裕司財務部長に取材した。 本学では、震度4以上の揺れが予測される場合に大学構内で緊急地震速報を放送されることとなっている。放送が聞こえたら、窓の近くから離れ、ドアを開放して出口の確保をするなど、直ちに揺れへの備えを行う。

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