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2024年度入試 共テ利用人気高まる




2月1日、アドミッションセンターから2024年度本学一般選抜の志願者数が公開された。本年度は昨年度と比べ、多くの学部で志願者数が増加した。しかし、例年の増減の波の範囲に留まるものと同センターは考えている。


各方式について見ると、ほとんどの学部において、C方式やP方式といった共通テスト利用型の選抜方式の志願者数が増加した。こうした傾向の一番の要因は、受験のしやすさにあると同センターの青野裕亮主査は語る。共通テスト利用型の選抜は、大学が独自に行う試験の対策に比重を置く必要がない。そのため、公開されている合格最低点などを参考に幅広い層の受験生が併願校として出願したと予想される。


また、今年度の入試は、来年度から新課程入試が始まるため、現役合格を目指す「安全志向」が強まると予測されていた。この点も、他大学と併願しやすい共通テスト利用型の選抜方式の志願者数増加の要因の一つだ。なお本学は来年度の選抜試験において大きな変更をせず、新・旧どちらの課程においても不利益を生まないような出題を予定している。


一方、本学は対面でのオープンキャンパスやウェブ上での情報提供に力を入れており、そうした取り組みが志願者数増加に一定の効果を見せている。今後も来場者アンケートなどを参考にイベント内容を工夫し続けるという同センター。学生と直接交流できる対面形式のイベントを通して本学の良さを体感してもらいつつ、相互補完する形でウェブ上での取り組みも続けていく。


青野主査は「第一志望かどうかに関係なく『成蹊だからできること』を受験生に感じてもらいたい。学生には『入学後に何をするか』に目を向けられるようになってほしい」と語った。大学名や序列にとらわれず、自分自身の可能性を信じて「今この場所で自分にできること」を探し続ける前向きな姿勢を、私たちは持つことができているだろうか。(石黒茜子)

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