2021年度入試 志願者数減少 新型コロナの影響か

3月4日、2021年度本学一般入試における志願者数が、アドミッションセンターから発表された。総志願者数は昨年度から3195人減少した1万8641人。この結果を受け、新型コロナウイルスの影響と今後の展望について取材した。


▼本年度志願者数と考察

志願者数は延べ1万8641人で、昨年度比85.4%と減少した。本年度は大学入学共通テスト(以下共通テスト)が導入された。例年と異なり、問題形式や想定平均点など、過去の情報を参考にすることが難しいため、不安に思う受験生も多かっただろう。こうした入試制度改革の開始に加え、新型コロナウイルスの感染拡大が受験生のさらなる不安を煽ったといえる。本学は、感染拡大によって広報活動の規模を縮小せざるを得なかった。本年度開催される予定だった多くの対面式の学校説明会や進路相談会が中止。受験生が直接本学から情報を得る機会が減ったため、志願者数が減少したと想定される。


学部別に見ると、経済学部が435人減の3490人、経営学部が614人減の3639人、法学部が212人減の3741人、文学部が506人減の3714人、理工学部が1428人減の4057人だった。今回は、全ての学部で志願者数が減る結果となった。しかし、経済学部経済数理学科では、M方式を除き志願者数が増加している。学科設置以来2回目の入試ということもあり、同学科の学びの内容に対して受験者側の理解が深まっていることが理由の一つに挙げられる。また、同学科は数学の配点を高く設定している。本年度の受験生が自らの進路を考え始める時期に、こうした特徴について捉えており、同学科を進学先の候補としていたことが今回の数字につながったと推測できる。


方式別では、3教科型学部個別入試のA方式が1411人減の8686人、2教科型全学部統一入試のE方式が978人減の2378人、2教科型グローバル教育プログラム統一入試のG方式が96人減の256人。共通テストの3教科の結果を利用するC方式が120人減の6350人、理工学部を対象とした共通テスト6科目型のS方式が347人減の339人だった。また、共通テストと独自試験を併用し、国公立大学との併願に適するP方式は231人減の621人。経済学部を対象とした、共通テストと独自の面接試験を併用するM方式は12人減の11人だった。同方式では新型コロナウイルス感染拡大の状況を受け、面接試験をZoomで実施した。


▼新型コロナウイルスによる影響

例年、職員が高校に出向いて行う学校説明会や、学生スタッフが主体のオープンキャンパスに力を入れていた本学。しかし本年度は、出展予定だった対面式の学校説明会や進学相談会のほとんどが中止。オープンキャンパスもホームページでの開催となり、受験生と直接接触する機会が著しく減った。オンラインでの説明会も実施したが、受験生の顔を直接見られる場合は少ない。説明が十分に理解されているかどうかの感触がつかめないこともあった。一方、遠隔地の高校への説明会を配信で行うことができたため、出展の幅を広げたり、生徒と交流できたりとメリットもあった。今後もオンライン化との併用で、多くの受験生に本学を知ってもらえる機会が増えるだろう。


▼今後に向けて

本学は、学校説明会や進学相談会での参加者とのコミュニケーションを大切にし続けていく。オンラインでも受験生の心配事の解消や、受験生と大学とのミスマッチ防止を強化できるような方策を検討中だ。この先も対面と非対面の共存は必要不可欠になる。それぞれの良いところを生かし、より一層積極的に広報活動を行っていく予定だ。また、受験生が入試に安心して挑戦できる環境をつくれるよう、引き続きしっかりとした対応を心掛けたいという。(小澤奈央)

理工学部改組 「新しい理系」の養成へ

来年4月、理工学部が現行の3学科から1学科5専攻に改組される予定だ。課題解決に向けて自らのビジョンを提示し、新たな価値を創造する「新しい理系」の養成を掲げており、3つの特別プログラムや実践的な科目などを設置する。 改組には主に2つの目的がある。まず、確かな専門性と共に、ICTに強く社会に立ち向かえる人材を育成することだ。近年はAI技術の進歩が加速し、ICT活用力を持つ人材の需要が高まっている。こう