音楽特集 編集後記

ラジオやCD、ストリーミングサービスなど、技術の発展は音楽を手軽なものにした。今や街中で、イヤホンを着けている人を見ない日はない。今回はそんな身近な音楽について特集した。


音楽は単なる娯楽ではなく、地域を活性化させる側面も持っている。吉祥寺音楽祭をはじめとするイベントは、かたちを変えながらも継承され続けてきた。音楽イベントの開催にあたっては、演奏者やライブ配信の運営者なども工夫を重ねている。また、普段とは異なる音楽ジャンルを楽しむためにも多様な手段がある。「敷居の高さ」を感じさせないジャズクラブに立ち寄ったり、アーティストや楽曲について知らなくても、フェスで充実した時間を過ごしたりすることができる。さらに音楽療法では、人との関わりを通して健康支援を行う。音楽は、活用の仕方次第で人の心と体に作用する。


好きな曲を聴いてリラックスしたり、つらいときに明るい曲を聴いて励まされたりするなど、音楽に支えられているという人も多いだろう。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行により、対面形式のライブの開催は制限。大人数でのカラオケもできなくなり、音楽業界全体に大きな影響が及んでいる。その中でも音楽文化を絶やすまいと、努力している人たちがいる。今度は、音楽に支えられてきた私たちが音楽を支える番だ。今後も引き続き音楽を楽しめるようにするためにも、音楽サービスの積極的な利用やイベントへの参加を通じて、業界を盛り上げていく必要がある。(増田猛)

ライブ配信 現場の努力あり

ぴあ総合研究所株式会社の「有料型オンラインライブ視聴に関する実態調査」によると、18~69歳の約16.5%が2020年に音楽分野の有料型オンラインライブを視聴した。スタジオキッカ吉祥寺でも、昨年3月からライブ配信の事業を行っている。 同スタジオは、新型コロナウイルスの影響によるライブの減少とライブハウスへの収容人数の規制に悩まされていた。そこで、ライブをスタジオからインターネットで中継する取り組み