本学陸上競技部(以下、陸上部)は、10月15日に開催された第99回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会(以下、予選会)に13年ぶりの出場を果たした。結果は43チーム中41位と予選会突破には至らなかったが、全員が完走し公式記録にその名を刻んだ。今回は主将の打木耕平さん(日本文3)に、予選会本番までの足跡を振り返ってもらった。
陸上部の今年度の目標は「予選会出場」だった。昨年度は人数の面で条件を満たせず、出場が叶わなかったためこの目標を設定したそうだ。予選会出場の条件の一つとして、期日までに各チームのエントリー者全員が10000メートルで34分以内の公認記録を有する必要がある。しかし、出走予定の選手のうち3人が中距離走者、2人が大学に入ってから陸上を始めた1年生だった。そのため、個別にコミュニケーションをとることで、指導や調子の確認を行いモチベーション維持に努めた。打木さんは「不安もあったが、後輩たちはプレッシャーの中でも一生懸命練習についてきてくれた。出走できることが決まった時の嬉しさは今でも忘れられない」と話す。
予選会はハーフマラソンの距離を各チーム12人以下の選手が走り、上位10人の合計タイムを競う方式で行う。選手たちの緊張が張り詰める中で迎えた予選会本番。本学の結果は12時間41分49秒、全チームの中では41位だった。しかし、完走できない可能性もあり得た中で、全員が走破し公式記録として残せたことは、
来年度以降にもつながる良い収穫となった。一方、本番でベストを尽くせず満足のいくタイムに到達できなかったことで悔しい思いをしたのも事実。課題を克服し、来年度は練習の成果を全力で出せるようにしたいと打木さんは振り返った。
今回13年ぶりの出場を果たした陸上部。来年度の予選会に向けて打木さんは「多くの強豪校と走れたことで、気付けたこともあった。来年度はこの経験を生かした練習を行い、上の順位を目指していきたい」と意気込んだ。予選会突破までの道のりは長いが、目標に向けて走り続ける同部の活躍に今後も注目したい。 (篠田悠斗)
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