8月11日と12日に本学にて「あじさい文化祭」が開催される。欅祭とは異なり、学習院大学・成蹊大学・成城大学・武蔵大学の四大学合同で行う文化祭だ。文化部が寄り集まっている様をアジサイの群生に見立てたことから名称された本イベントは、各校から集まった約30団体が様々な企画を実施する予定だ。
企画が始まった背景として、文化部の活躍の場が少ないことがあったという。運動部は、学内運動競技大会や四大戦、さらには部が参加する大会などがある。一方、文化部は主に欅祭のみとなっていた。文化部が活躍できる行事を増やしたいという思いと、森雄一学長や経営学部の伊藤公哉学生部長からの後押しを受け、本学の鈴木颯文化会本部委員長(総合経営3)が発起人となり企画がスタートした。
文化祭の準備について「大学同士で足並みをそろえることが最も大変だ」と鈴木さんは語る。大学によって校風や制度、文化会本部の立ち位置が異なる。また、考え方の違いから意見が衝突することもあるそうだ。そうした中でも、鈴木さんは各大学と密に連絡を取り、参加団体の希望する企画が実現できるように準備を進めている。
本文化祭では、「城学蹊蔵くん」がゆるキャラとして活躍している。本学美術部の部長が考案したこのキャラクターは、「復刻」をテーマとしている。1972年に歴史が途絶えた「四大学合同文化祭」の復活から着想を得ており、文化祭の広報を担当している。
この文化祭を何十年も続くものにすることは、簡単な道のりではない。鈴木さんは「0を1にするのは関係者だけでできるが、1を2にしていくには参加者の声も必要になる。皆さんに満足して帰ってもらうことを大事にしたい」と語った。(石黒茜子)
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