若者と政治特集 編集後記

昨年のアメリカ大統領選や新型コロナウイルスを巡る日本政府の対応などを通して、政治に関するニュースに関心を持った人は多いのではないか。今回の特集では「若者と政治の関わり」についてさまざまな視点から掘り下げ、その問題の背景を浮き彫りにしようと試みた。


アンケート結果から、本学の学生は政治に対する姿勢が各々異なるものの、日常生活との結び付きを感じていることが分かった。また、自分の意見を発信するだけでも政治参加になる。模擬選挙のような若者に政治への関心を持たせる取り組みや、他者と政治について語り合うことで自らの考えを深めていく政治学研究会も存在する。彼らの活動は、若者と政治の間の距離を縮めていく上での大きな鍵となるだろう。


少子高齢化が進み、有権者全体における高齢者の票の割合が増加することで、若者の意見を政治に反映させることがますます難しくなると予想される。そのため「一票」を大切にし、政治への責任を持って投票することが求められる。まずは自分たちが有権者であるという意識を持ち、それぞれにできるかたちで政治に参加をしていくことが不可欠だ。(増田猛)

政治に参加を 個々の意見発信が出発点

若者は政治に関心がないという指摘を耳にすることは多い。しかし、関心の有無にかかわらず、政治は私たちの生活に影響を与える。今回は若者の政治離れが生じる要因と大学生にできることについて、アジア太平洋研究センター所長で法学部の高安健将教授に話を伺った。 若者は自らに公的サポートを受ける機会が少ないため、政治への関心を、他の世代の人々よりも持ちにくい。例えば、日本の学生は学費をはじめとする費用を家計で負担