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成蹊大学新聞会

管弦楽団 サマコンに想いを



6月16日、本学管弦楽団のサマーコンサートが行われた。客席はほぼ満席状態で、会場は熱気にあふれていた。公演後、部長の岡部美月さん(英米文3)とコンサートマスターの菅原理さん(総合経営3)に話を聞いた。


今回のコンサートでは、メイン曲としてベートーヴェン交響曲第5番『運命』を演奏した。活動が制限されたコロナ禍を経て、本来の活動ができるようになった現在。暗い調子から始まり、明るくフィナーレを迎える『運命』を、こうした自らの現状に重ね合わせて選曲に至ったという。


今回のような規制がない形での公演は、コロナが明けてから初めてだった。集客のために、広告にも力を入れて準備を進めたという。「不安もあったが、お客さんがたくさん入ってくれて安心した」と2人は語る。一方、コンサートを終えて課題も明らかになった。部員の意識が高まるも、先輩部員の引退と新入生の入部が重なり、活動が不安定だったという。下の代に引き継ぎができるように日々試行錯誤を続けている、と岡部さんは前向きな意欲を示した。


一般のオーケストラ団とは違い、大学のオーケストラの演奏は、大学に在籍している学生や卒業生など、団体と関係がある人が聴きに来る。菅原さんは「クオリティの追求はもちろん、そのようなつながりを持った人に届くような熱量ある演奏をしたい」と観客への思いを述べた。


本学管弦楽団は12月に第54回定期演奏会を控えている。定期演奏会へ向けて技術面に磨きをかける過程で、部員の団結も深めていくという。次回の演奏会に期待が高まる。

(菅野菜乃)



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