生活に根付く 大豆の歴史と活用

弥生時代に伝来したとされている大豆。農林水産省の食料需給表によると、2019年度に日本で消費に回された大豆は367万トンに及ぶ。幅広い可能性のある大豆について知ると、日常生活がより豊かになる。大豆の栄養素やみそを扱う店舗の思い、大豆の美容への応用を取り上げる。


▼豊富な栄養素

主食である米と同様に「五穀」の一つとして大切にされてきた大豆。油揚げや納豆、きな粉のように多様なかたちで私たちの生活を支えるなじみ深い食品だ。しょうゆやみそといった大豆が原料の調味料も、日本人の味覚を形成するうえで大いに貢献している。健康に注目が集まる今、改めて身近な大豆に目を向けていく。


健康を維持するには食事の栄養バランスが重要だ。大豆にはさまざまな成分が含まれているが、最も注目したい栄養素がタンパク質だ。「畑の肉」とうたわれるように、大豆と牛肉のタンパク含量はほぼ等しい。日本では歴史上、肉をあまり食べてこなかった。仏教の教えや身分の差により入手しにくかった肉に対し「畑の肉」は平民からとても頼りにされたという。他にもイソフラボンや脂肪酸など、体に必要な栄養素が大豆には詰まっている。


大豆は豊富な加工法だけでなく、その機能性と確かな味があってこそ、現代を生きる私たちの生活に根付いているのだと言える。「まめに」暮らすために欠かせない食物だ。(髙田亜美)


《参考文献》

食料白書 日本人と大豆 栄養評価と需給の動向(食料白書編集委員会、農山漁村文化協会、2007年)


▼販売と調理 みそ広める

近年世界では健康志向の高まりにより、発酵食品であるみそが注目を浴びている。吉祥寺にも約36年間続く専門店「ソイビーンファーム」があり、みその販売やみそを使った料理の提供を行っている。5月には吉祥寺中道通り沿いにリニューアルオープンした。


みそには、豆みそ、米みそ、麦みそなどのさまざまな種類があり、原料の違いや生産地でその特徴が異なる。中国、四国、九州地方では、二毛作が行われていたことから麦みそが多い。一方で寒冷な地域では、食品を保存するために塩分濃度の高いみそが作られた。また、仙台みそはみその栄養価に注目した伊達政宗がみそを作らせたことが起源だと言われており、みそは各地の文化と深く関わっている。


ソイビーンファームでは、さまざまな特徴を持つ全国のみそを30種類以上取り扱っている。店長の土平哲生さんは同店を開店するまで問屋に勤めており、当時から関わりのあるお店のみそや、全国味噌鑑評会で高く評価されたみそを仕入れている。また、メニューには、ロールキャベツやポトフなどの家庭で作れる洋風の料理にみそを加えたものを用意している。これには、多様な料理にみそを使用できることを広めたいという土平さんの思いが込められている。


みそは和洋中のどのような料理にも合い健康にも良いほか、溶くだけで簡単に使うことができる。土平さんにとってみそはお国自慢であるそうだ。「その良さを知ってもらい、より多くの人に使ってもらいたい」と語った。(飯塚大賀)





▼肌に優しいスキンケア

新型コロナウイルス感染症の予防のため、マスク着用やアルコール消毒が日常的になり、肌荒れに悩む人が増えている。そこで、大豆の力を使ったスキンケアブランド「SOA(ソア)」の商品を販売する株式会社ロータス・ロータスの社長・小出潤一さんに話を伺った。


小出さんは、医学の知識を持っていたことから大豆の成分に着目し、スキンケアの研究を始めた。大豆には界面活性剤としての働きがある大豆レシチンが含まれている。その細かい粒子が肌の奥まで浸透するため、肌を強くこすらずに洗浄することが可能だ。他にも、オレイン酸・リノール酸・α-リノレン酸という3つの必須脂肪酸が含まれている。これらは肌になじみやすく、高い保湿効果を持つ。SOAでは、このような大豆の働きを活用した洗顔料やボディーソープ、アルコール洗浄液などの商品を展開している。


2019年からオンラインで商品を販売。消費者の声を直接聞くため、4月に初の実店舗となる吉祥寺店を、ぺニーレーンの吉祥寺ロフト横に開店した。店内には洗面台が設置されており、商品の効果を体感できるようになっている。商品は性別や年齢を問わず全ての人に薦められるもので、今後はニューヨークに出店する予定もあるという。本学学生は学生証を持って行くと10%割引で購入できる。肌に悩みがある人は足を運んでみてはどうだろうか。(一力聖司)

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講演会実施 未来社会におけるDXの重要性

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