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成蹊大学新聞会

梅雨を乗り越える湿気対策

梅雨になると湿気による多くの悩みが生じる。部屋干しの臭いや、ジメジメとした不快感を起因とする頭痛などだ。こうした悩みを軽減する方法の1つが除湿である。


部屋の除湿を行う際、エアコンの除湿機能が一番有効であると考えてしまうが、最も除湿量が多いのは冷房機能である。しかし、冷房機能は室温を急激に下げるため、除湿機能を使う方がよいこともある。一般的に、除湿機能は「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類ある。弱冷房除湿は、除湿量こそ多くないが消費電力量は、最も少ない。再熱除湿は、除湿をして温度が下がった空気を温めてから室内に吹き出すため、冷房による急激な室温の変化が苦手な方向けである。部屋を除湿する際は、自身のエアコンの除湿機能がどちらの種類なのか確認し、消費電力量や室温変化の好みで使い分けるのが効果的である。


また、湿気はカビや雑菌の繁殖を盛んにする。食品の鮮度を保ちたい際にはシリカゲルという乾燥剤を、靴箱のカビを防ぐ際には藻類の化石物である珪藻土を用いるなど、電力を使わず省エネで除湿することもできる。さまざまな除湿法を試し、快適な梅雨を過ごしてほしい。(菅野菜乃) 

《参考文献》

『しくみ図解シリーズ 断熱・防湿・防音が一番わかる』(柿沼整三監修・著、遠藤智行, 荻田俊輔, 山口温著・技術評論社・2013年)

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