桃太郎 伝承と変化

鬼退治を題材にした物語が近年社会現象となった。『桃太郎』は以前から慣れ親しまれているが、実は各地で異なる伝承が残されている。今回はこれらについてひもときたい。


桃太郎の誕生には、桃を食べて若返ったおじいさんとおばあさんが子をもうける「回春型」と、桃から生まれる「果生型」があり、後者が本来のものであると考えられている。そして成長した桃太郎は、知恵と勇気を持ち合わせた人物であるのが一般的だが、西日本には怠け者で非常に力持ちな桃太郎も見られる。共に戦う仲間は、猿・キジ・犬が全国的。擬人化された石や竹、キジが登場するものと『猿蟹合戦』でなじみの栗や臼、蟹が同行するものも報告されている。


桃太郎が向かう鬼の居住地は「鬼ヶ島」が多いが、海を越えない「山」や、場所が書かれていないものなどさまざまだ。また、渡島する場合の目的には宝物の奪取や鬼の殺害がある。鬼に酒を飲ませて殺す飲酒殺害も見られ、源頼光が大江山の鬼を退治したとされる御伽草子『酒呑童子』との関係がうかがえる。他にも多くの物語の影響を受け伝承されてきたが、近代以降は教科書や絵本を通して画一化された。当たり前だと思っている物語も、伝承の変化を知ると面白いだろう。(大濵百花)


《参考文献》

桃太郎の発生 世界との比較からみる日本の昔話、説話(花部英雄、三弥井書店、2021年)

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