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桃太郎 伝承と変化

鬼退治を題材にした物語が近年社会現象となった。『桃太郎』は以前から慣れ親しまれているが、実は各地で異なる伝承が残されている。今回はこれらについてひもときたい。


桃太郎の誕生には、桃を食べて若返ったおじいさんとおばあさんが子をもうける「回春型」と、桃から生まれる「果生型」があり、後者が本来のものであると考えられている。そして成長した桃太郎は、知恵と勇気を持ち合わせた人物であるのが一般的だが、西日本には怠け者で非常に力持ちな桃太郎も見られる。共に戦う仲間は、猿・キジ・犬が全国的。擬人化された石や竹、キジが登場するものと『猿蟹合戦』でなじみの栗や臼、蟹が同行するものも報告されている。


桃太郎が向かう鬼の居住地は「鬼ヶ島」が多いが、海を越えない「山」や、場所が書かれていないものなどさまざまだ。また、渡島する場合の目的には宝物の奪取や鬼の殺害がある。鬼に酒を飲ませて殺す飲酒殺害も見られ、源頼光が大江山の鬼を退治したとされる御伽草子『酒呑童子』との関係がうかがえる。他にも多くの物語の影響を受け伝承されてきたが、近代以降は教科書や絵本を通して画一化された。当たり前だと思っている物語も、伝承の変化を知ると面白いだろう。(大濵百花)


《参考文献》

桃太郎の発生 世界との比較からみる日本の昔話、説話(花部英雄、三弥井書店、2021年)

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成蹊大学 地震に備えて

首都直下地震の発生は予測できず、学生は大学で被災する可能性もある。災害時に私たちがとるべき行動と本学の防災への取り組みについて、成蹊学園防火・防災対策検討プロジェクトリーダーの藤野裕司財務部長に取材した。 本学では、震度4以上の揺れが予測される場合に大学構内で緊急地震速報を放送されることとなっている。放送が聞こえたら、窓の近くから離れ、ドアを開放して出口の確保をするなど、直ちに揺れへの備えを行う。

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