10月10日と17日、本学で新入生ウェルカムデーが開催された。10日午前は経済学部と経営学部、午後には理工学部、17日午前は文学部、午後には法学部の新入生が集まり交流した。両日共に悪天候だったものの、事前の意向調査を上回る人数の新入生が来場。参加したのは、経済学部・経営学部が360人、理工学部が229人、文学部が333人、法学部が307
人。新入生全体の67.3%にあたる1229人に上った。
▼プログラムの概要
入学以来、登校する機会の少なかった新入生が大学生活の雰囲気を体感できるように企画された本イベント。最初の約1時間はおよそ20人ずつに分かれ、教員から大学生活の送り方といった説明を受けるほか、学生同士や教員との交流が行われた。さらに理工学部では、学部長や共通基礎科目の担当教員などが、Zoomであいさつや自己紹介を実施。文学部日本文学科は大教室にてグループワークを行った。
歓談を通して交流を深めた後、約30分間のキャンパスツアーが行われた。学生スタッフの案内の下、学生の使用頻度が高い施設を見学。理工学部には、研究室を訪問し研究内容について聞く機会もあった。また、ツアー中には應援指導部チアリーダー部の演技を鑑賞する時間が設けられた。9月上旬から練習を始めたという演技。アップテンポな曲に合わせ、キレのあるダンスや迫力満点の技を見せ、多くの新入生を魅了した。(白川ゆり・小澤奈央)
▼体育会本部・文化会本部の相談対応
一部の新入生には、課外活動や友人関係などに関する心配事を抱えている様子が見られる。そうした状況を受け、体育会本部員と文化会本部員による相談コーナーが、トラスコンガーデンに設けられた。
体育会本部は、主に授業と部活動の両立や、学生生活の悩みについて相談を受けた。一人一人に寄り添った対応を取り、アットホームな雰囲気をつくったという。一方、文化会本部では文化会所属団体の紹介を行った。例えば、軽音楽系の部活動への入部を考えている新入生に対し、軽音楽系4団体の特徴について説明。オンライン授業の相談にも乗り、不安解消に努めた。
文化会本部は、新入生が参加可能なイベントを今後も開催する。11月20日~22日には文化会成果発表会を予定。文化会本部LINE公式アカウントで来場希望者を募り、入場制限を行いながら実施する。(白川ゆり・遠藤可稀)
▼経済学部・経営学部の特別講義
キャンパスツアー終了後、経済学部生、経営学部生を対象とした、任意参加の特別講義が行われた。構内で授業を受ける機会が少ない新入生に、大教室での授業を味わってもらうことを目的としている。
これらの講義では学生を楽しませることに重きを置き、経済学と経営学の入門的な内容をそれぞれ用意した。また、初対面の人とも交流できるよう、新入生同士の意見交換の場を設置。台風の影響もあり、参加者は想定よりも少なかったが、和気あいあいと授業を受けていたそうだ。経営学部長の上田泰教授は新入生に向けて「大学に来ることができないのはつらいだろう。孤立しないよう、今後も私たち教員にできることをしていく」と話した。(小澤奈央)
▼新入生の感想
新入生ウェルカムデーに参加して良かった点として「友だちをつくれた」と答える人が多かった。事前にSNSを通じて知り合っていた人たちもおり、イベント当日に初めて会い、会話できたことがうれしかったそうだ。他方では「早く学内施設を利用したい」と望む声をはじめ、現状の大学生活への不満も寄せられた。
これまで構内での交流が少なかった新入生にとって、今回のイベントは大学生になった実感を得られる良い機会だったのではないか。学長室総合企画課の松尾隆担当課長は「大学生活の悩みがあったら一人で抱え込まず、今回できた友人たちや教員などに相談してほしい」と述べた。(小澤奈央)
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