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文化団体活動報告 本格的な活動再開へ

▼劇団円想者

本学唯一の演劇活動団体である劇団円想者。6月18日、19日に観客を入れて行われた6月公演『グッナイ。』は盛況のうちに幕を下ろした。


現在、同部の部員数は28人。普段は月曜日、水曜日、金曜日に集まり基礎練習を行っている。そこではエチュードと呼ばれる即興劇で演技力を磨くことに加え、準備運動の一環で入念なストレッチを心掛けている。豊かな表現力と高い柔軟性を身に付けることで、舞台上での演技に奥深さが表れるようになるのだという。


今回の公演は、3年生を中心とした新体制で臨む最初のものだった。準備期間が短いことや、演出担当が未経験だったことなど不安はあったが、演劇経験者による手厚いサポートで乗り越えたという。「一つ一つのシーンを大切にする」ことを全体の目標に決めたほか、劇の質を高めるために個人の目標も尊重して練習を重ねたそうだ。稽古期間中は平日に3時間半、追加練習日の土曜日には8時間の練習を行うなど、同部の公演に対する熱量は高い。


部長の柏倉真心さん(物質生命3)は「部には演劇をやりたい人が集まっているので、今後も公演を続けていきたい」と活動への思いを語った。(外山隼也)


▼文藝倶楽部

5月29日に開催された第三十四回文学フリマ東京に出店することを機に、文藝倶楽部は短編小説を収録した部誌『欅25号』を2年ぶりに発行した。このイベントは同部が例年参加していた展示即売会で、コロナ禍以前の活動が戻りつつあるようだ。


普段の活動では週に1回お題を決めて執筆し、部員同士で作品を読み合っているという。全員が執筆をするわけではなく、作品を読むだけの人もおり、誰でも気軽に参加できる環境が整う。本が好きな人が集まっているため、それぞれの好きな作家や作品について語り合うことも多い。好みが違っても互いに分かり合えるのは文藝倶楽部の魅力の一つだ。


今回の部誌は例年の形式と同じく、特定のテーマを設定せずに制作。初参加者も含む6人の部員が作品を持ち寄り、9つの短編が掲載された。4カ月以上に及んだ制作期間中には、参加者同士で作品を確認し合う校正会を開き、誤字脱字などの修正を行った。部誌は5月下旬に完成。作品を書いていない部員は内容を知らなかったため、発行後には部員同士でも新鮮な反応を楽しめたそうだ。出店したイベントには2人の部員が現地に赴き、14冊を販売した。


今後は普段の活動に加えて、今年2冊目となる部誌『北極星』を欅祭に向けて制作する。当日は『欅25号』と共に展示や販売を行う予定だ。(一力聖司)

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