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教育施す 子どもの貧困解決へ

「学び」は教育を受けることだけにとどまらない。NPO法人Learning for All では、学生がボランティアとして「子どもの貧困」の本質的解決に向けた活動をしている。


本団体は、困難を抱えた子どもたちへの学習支援事業と居場所支援事業を展開。各地域の公民館や学校の教室を拠点に学習支援を行うほか、安心できる居場所を提供し、生活指導や食事提供など子どもの状況に合わせた支援を行う。現在は子どもを多角的に支援する包括的支援モデルの作成と、より多くの地域へのモデルの導入に尽力している。将来的には包括的支援モデルを法制度化することが目標だ。


※コロナ禍以前の様子

また、本団体の事業は学生の人材育成も兼ねている。ボランティアに採用された学生は約30時間の研修を受講。指導準備やフィードバックも毎回入念に行われるため、誰もが質の高い教育を実現できる。こうした育成の背景には、子どもの貧困の本質的解決に向けた強い思いがある。職員の吉山泰子さんは「参加している学生にはボランティアを通して課題を捉え、社会に出ても子どもの貧困の問題を意識した行動を続けてもらいたい」と話す。本団体は学生ボランティアを随時募集している。関心がある方はまず、ボランティア相談会に参加してはいかがだろうか。


本団体の活動では、社会問題を知識として学ぶだけでなく、教える側に立って理解できる。多くの視点から課題を知り、一人一人のできることから行動していくことが重要だ。(夏目大)


〈学生ボランティア募集中〉

学生に聞く 大学生活の意義

大学という環境に魅力を感じる学生は多い。しかしオンライン授業が中心となり、大学で学ぶ意義を見失いつつある人もいるのではないか。そこで座談会を開催し、大学生活について学生に話を聞いた。メンバーは北知歩さん(現代社会2)、後藤涼介さん(経済経営2)、山本隼土さん(法律2)、金子敬裕さん(情報科2)、田代雄人さん(政治2)の5人だ。 ▼大学の授業から得た知見 北さんは「在学中は学びに対して欲張りたい」と

学びを身近に Schooの授業

「リカレント教育」という言葉が日本でも普及し始めている。リカレントとは「循環」という意味で、学ぶことと働くことを循環させ、自らを向上させることを指す。このような考えの広まりとともに、大人向けの教育サービスも増加傾向にある。今回は20代から40代の利用者が多いオンライン教育サイト「Schoo」を取り上げる。 Schooでは、登録者が無料で生放送授業を視聴でき、有料会員は録画授業も受講可能。「自ら未来

学び特集 編集後記

昨年度は多くの大学がオンライン授業を実施し、大学生活は大きく変わった。授業の遠隔化が進み、学びが多様化している今、積極的に学ぶことの重要性は高まっているのではないだろうか。また、近年はアクティブラーニングといった学生主体の学修法が教育現場に導入されており、能動的な学修は社会で注目されつつある。 本特集で行った座談会では、実際に能動的に学んでいる学生たちが、学びについて意見を交わした。授業や課外活動

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