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成蹊大学新聞会

政治学研究会 興味の入り口はどこにでも

若者の政治離れが問題視されている一方で、政治に関心を示す人も少なくない。本学でも大学院生を含む19人が政治学研究会に所属し、日々精力的に活動している。ここでは若者が政治とどのように付き合っていくべきかを知るべく、彼らの活動や考えに迫った。


同部はディスカッションを行ったり、関心のある事柄を調査しコラムとして部内で発表したりすることで、政治に対する考えを深めている。欅祭では政治家や有識者を招き講演会を開催するほか、長期休業中にはフィールドワークも行うそうだ。部員が政治に興味を持ったきっかけは、テレビドラマや海外の学生との交流など多岐にわたる。そのため、音楽や軍事などの独創的な切り口からの意見もあり、部内の議論では驚かされることが多いという。こうした多様性こそが政治について考える際には欠かせないのだと、部長の金田祐実さん(政治3)は語る。


では、若者が政治と付き合っていく上で、課題となるのは何だろうか。これに対して同部は、若者が政治批判に攻撃性や怖さを感じていることを挙げた。近年、社会への不満を持つ一部の若者が掲げた主張に対し、過激な反対派が強く非難する対立構造がSNSを中心に生じている。そして、政治についての詳しい知識を持っていない若者の場合は、論争の様子を見ることで政治の話題を怖がり避けるようになる。このような現状を打開するためには、普段から社会問題について議論する場を増やしていくことが重要だ。同部でも、学年や学科の違う部員同士でディスカッションを行い、意見をぶつけ合う機会を多く設けている。


部員の藤山土瑠那さん(政治3)は「政治は人の人生を操作する力を持つため、学生も社会の一員として向き合ってほしい」と話す。同部は今後もSNSや講演会を通し、学生が社会問題について考える機会を設ける予定だ。また、ホームページには、部内で発表された資料をまとめた『ポリ研白書』が公開されている。一度目を通してみれば、多様性を重視したからこそ見出せる政治の面白さが伝わってくるはずだ。(外山隼也)


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