首都直下地震の発生は予測できず、学生は大学で被災する可能性もある。災害時に私たちがとるべき行動と本学の防災への取り組みについて、成蹊学園防火・防災対策検討プロジェクトリーダーの藤野裕司財務部長に取材した。
本学では、震度4以上の揺れが予測される場合に大学構内で緊急地震速報を放送されることとなっている。放送が聞こえたら、窓の近くから離れ、ドアを開放して出口の確保をするなど、直ちに揺れへの備えを行う。また、速報と同時に大きな揺れを感じた場合には「まずは自分の身の安全を守ることが大事だ」と藤野部長は話す。机の下にもぐり、持ち物で頭を覆うなど、自分の身を守る行動を最優先に心がけたい。
加えて、災害時は多くの学生が帰宅困難となることも予想される。そのため、本学では食料や水、トイレの凝固剤といった物資を防災倉庫などの施設に保管している。物資は、全学生の半分強となる約5,000人が3日間滞在できる量だという。
災害時の課題の一つが、学生の安否確認だ。本学では、ANPICというシステムを導入している。このシステムは、気象庁の地震情報を受けてメールやアプリ、LINEを通じ、学生に自身の安否について回答を求めるものだ。ANPICには本学から付与されたメールアドレスが自動登録されているが、本登録をすれば個人のアドレスやLINEでも通知を受け取ることができる。「現在の本登録者数は全体の約3割。学生にはすぐ通知を受け取れるよう本登録
をしてほしい」と藤野部長は語った。
本学のさまざまな対策を活用するために、私たち学生一人一人が本学の取り組みについて理解し、準備を行う必要がある。(清水翔太)
Comments