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円滑な意思疎通のために 相手の尊重が大切

さまざまな場面で求められるコミュニケーション能力。しかし、どのようにすれば身に付けられるか分からない人も多いのではないだろうか。今回は、日本コミュニケーション能力認定協会で講師を務める平美和さんに話を伺った。


コミュニケーションでは①聴く力②説明する力③質問する力④協調性――の四つの能力が基本だ。会話は相手がいることで成り立つため、まずはしっかりと話を聴く必要がある。聴く力を育てる行動の例には、相手や話の内容に関心を持つ、相づちのように反応を示すなどが挙げられる。


もちろん、他の三つの能力も欠かせない。説明する場合は、事実と意見の区別を意識すると、より伝わりやすくなる。また、質問には「はい」「いいえ」で答えられるクローズドクエスチョンと、そうでないオープンクエスチョンがある。相手の考えを引き出すオープンクエスチョンを用いれば、話を広げていくことができる。会話を締めるときにはクローズドクエスチョンを使うと良い。このような少しの工夫が、円滑に会話を進めるきっかけになる。


ビジネスの場でコミュニケーションを取る際は、相手を尊重する姿勢が必須だ。社会人になると、年齢やそれまでの経験が異なる人々と接する機会が増える。相手や第三者など複数の視点から物事を捉えることが鍵となる。


協会では、コミュニケーション資格認定講座を通して能力を向上させることができるほか、就活生に向けたカリキュラムも多く用意されているという。興味のある方は受講してみてはいかがだろうか。(増田猛)

グローバル化が進む現代では、異文化間でのコミュニケーションの機会が急速に増えている。しかし実際に外国人と接したり、海外を訪れたりするとき、文化の壁は想像以上に高く立ちはだかる。ここでは、異文化間だからこそ起こる意思疎通の齟齬を解消するために必要なことについて記す。 ▼異文化間コミュニケーションの発展 異文化間コミュニケーションは「文化背景を異にした人々の間で起こる相互作用」を指し、個人間で生じる。

社会的距離の確保や外出自粛などが求められ、他者との交流が制限されている。そんな今だからこそ、我々はコミュニケーションの在り方について、改めて考える必要があるのではないだろうか。 インターネットの発達により、人々が交流することが容易となった。しかし、文化背景が異なる人同士の会話では、意思疎通に齟齬が生じやすい。グローバル化が進む社会において、互いの文化を知り、尊重する姿勢は非常に重要だ。質問の仕方や

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