ジャズ生演奏 魅力変わらず

デジタル機器で手軽に音楽を楽しむ人が多くなった今、生の音楽を体感する機会は減っている。その中で、コピス吉祥寺近くにあるジャズクラブ「SOMETIME」は開店以来、生演奏を貫いてきた。


同店は、ジャズ特有の「敷居の高さ」を感じることなく誰でも気軽に来店できる空間を目指し、1975年に開店。ジャズを聴きながらリーズナブルな価格で食事をすることができる。マニアックな演奏スタイルは扱わないようにしているため、ジャズに詳しくない人でも楽しめる。


同店の最大の特徴は、生演奏を行っている点だ。活躍中のミュージシャンを店に招いており、国内のみならず国外のミュージシャンが演奏することもある。また、ライブスペースは店内中央にあり、その周りに食事ができる席が配置されている。演奏者の背中側から見ることもできるため、ピアニストの運指をはじめとした一般的なライブでは見えない部分まで目にすることができる。開店当初から変わらない内装も好評で、雰囲気を味わうために来ている客もいるほどだという。特にロフト席は、初めて来店する人にもお薦めだ。


新型コロナウイルスの影響を受け、同店も一時は休業や時短営業を強いられた。しかし、ミュージシャンの居場所を絶やさないようにするため、クラウドファンディングを経てライブを再開。多くの支援を受けたことに対し、店長の宇根裕子さんは「愛されている店であることを実感するとともに、今後も店を続けていかなければならないという使命感を持った」と振り返る。開店当時に比べてジャズクラブの数は減っているが、全身で音楽を体感できる魅力は変わらない。ジャズや生の音楽を体験してみてはどうだろうか。(一力聖司)


ライブ配信 現場の努力あり

ぴあ総合研究所株式会社の「有料型オンラインライブ視聴に関する実態調査」によると、18~69歳の約16.5%が2020年に音楽分野の有料型オンラインライブを視聴した。スタジオキッカ吉祥寺でも、昨年3月からライブ配信の事業を行っている。 同スタジオは、新型コロナウイルスの影響によるライブの減少とライブハウスへの収容人数の規制に悩まされていた。そこで、ライブをスタジオからインターネットで中継する取り組み