コロナ禍のキャンパス 対策施し学生戻る

本学は新型コロナウイルス感染症の流行を受け、昨年度から本年度にかけて多くの問題に対応してきた。その中から、対面形式の授業への移行や課外活動実施の許可、新型コロナウイルスワクチンの職域接種、11月20日と21日に行われる欅祭の4つに注目。北川浩学長に話を伺った。


▼本年度後期の対面形式の授業の展開

本年度後期には、対面形式の授業を段階的に増やす措置が取られている。実験や実習など対面形式で授業を行うことで効果が高まる科目と、ゼミのようにグループで学修を行い、人とのつながりが生まれる科目を優先的に対面形式に変更。特に1、2年生からキャンパスに来られないことに対する不満が見られていたこともあり、9月に入り感染状況が落ち着いてきた中で、対面形式の授業を増やしていく検討を始めた。構内で授業を受ける学生の目安を5000 人程度とし、1、2年生がなるべく多くキャンパスに来られるよう各授業の実施方法を調整。10月12日時点で約五割の授業が対面形式で行われている。


構内での授業を増やす上では、感染対策の徹底が重要となる。ドアと窓を開けて換気を行い、発言や会話による飛沫を抑えるためにパーテーションを設置。濃厚接触者に当たる学生や重症化リスクの高い基礎疾患のある学生がいることを踏まえ、対面形式とオンライン形式のハイブリッドの授業が受けられるように配慮した。ハイブリッドで授業を行うにあたっては、Zoomの画面を表示できるよう、2号館にカメラとマイクが一体となっているモニターを導入した。なお、北川学長は後期授業開始に際して学生に向けてのメッセージを発表し、本学の方針への理解を呼び掛けた。


▼コロナ禍における課外活動の許可

北川学長は、課外活動の停止は「大学というものの在り方において好ましくない」という見解だ。厳しい措置を取る大学もある中、本学では各団体が感染症対策マニュアルを作成。学生部と大学保健室が確認した上で感染リスクが低いとされる団体に活動を許可してきた。また、ホームページ上に感染拡大予防ガイドラインを掲載し、課外活動や施設利用について定めている。各団体はこれらのルールを守り、感染に留意して活動することが求められる。北川学長は「学生が自分たちで感染予防方法を考えて活動することが大切だ」と語った。


▼新型コロナウイルスワクチンの職域接種

9月4日と6~8日に1回目、10月2日と4~6日に2回目のワクチン接種が行われた。6月に、文部科学省と厚生労働省が各大学に向けて学生を対象に含めた職域接種を行うよう通知し、本学でも武田/モデルナ社製ワクチン接種の実施を決定。用意するワクチンの数量は、事前にMicrosoft Formsで行われた学生向けのアンケート結果を参考に判断された。本来は後期の授業開始前に接種を完了する計画であったが、ワクチンの供給が8月以降にずれ込んだ。その結果、教職員を含む約1500人が接種。そのうち学生は約1300 人だった。


▼欅祭の規模縮小

例年、1日の来場者はおよそ1万2千人で模擬店は40店以上開かれていた。しかし、本年度は事前にチケットを入手した人のみ入場できる制度を導入することにより、来場者を1日当たり約4000人までに制限。模擬店は4店設けられる。例年の3分の1程度の規模になるが、現時点で公演や展示を行う参加団体の数を減らすことは予定していない。


欅祭では感染対策を徹底し、来場者の行動にいくつかの制限を設ける。密集状態を避けるために展示を行う教室に入れる人数を減らし、ライブや演奏など音楽関連の公演はできる限り屋外で実施する予定だ。また、飲食による感染リスクを避ける措置として、飲食物を販売する模擬店は設置せず、来場者の学内での飲食を禁止する。欅祭自体を中止することはないが、感染状況が悪化した場合は来場者をあらかじめ登録している学生や家族、教職員、OB・OGや指導者などの団体招待者に限定するといった対策を行う。(織田健瑠)

講演会実施 未来社会におけるDXの重要性

10月9日、Society 5.0研究所主催の本年度第1回講演会「DX、データサイエンス、未来社会」がZoomで開催された。この講演会は人材育成の一環で、参加者がデータサイエンスへの理解を深め、Society 5.0が実現する新しい社会を快適に生活できるようにする狙いを持つ。講師は中央大学理工学部教授で、同大学AI・データサイエンスセンター所長の樋口知之氏。本学理工学部准教授の小森理氏が司会を務め