ウィズコロナの実践 満を持して欅祭開催

11月20日、21日に第60回欅祭が開催された。展示や公演の一部には事前入場予約制を導入。さまざまな制約がある中でも盛り上がりを見せた。本記事では、特に活気のあった4つの催しをリポートする。当日楽しんだ人も参加できなかった人も、これを読めば欅祭の様子を感じ取れるだろう。


▼汽車旅倶楽部

汽車旅倶楽部の展示が行われたのは、9号館202教室。室内には部内旅行の写真や旅行記、鉄道グッズなどが所狭しと並んでいた。


2年ぶりの開催ということもあり、展示からは気合が見て取れる。目玉は、開場直前まで時間をかけて組んだ鉄道模型のジオラマだ。部員が制作したミニチュアの建物の間を、多様な車両が駆け巡る。中でも、一般的な模型より大きな「HOゲージ」の迫力は圧巻だ。模型の運転体験のブースは、子どもから大人まで幅広い来場者でにぎわっていた。また、鉄道や美しい景色、グルメなど各所に飾られた旅行の写真は、多くの人の目を引く。部員たちの笑顔が輝いており、記者も旅行に参加したくなるほどだった。他にも、切符を模した入場券、SL運転士風の部員の名札など、随所に工夫が凝らされている。


部長の安藤滉さん(日本文3)は「今回は、成蹊鉄道博物館というコンセプトを設けた。コロナ禍では大人数が集まる展示はできなかっため、久々に行えて良かった」と欅祭開催を喜んだ。(二宮聖司)


▼KEYAKI BAND NIGHT

20日、日が沈み淡く紫がかった夜空の下、新中庭ステージにて中夜祭が開催された。「KEYAKI BAND NIGHT」と題した今回は、FSS、軽音楽部、フォークタウンの3つの音楽団体が全3曲を演奏。新型コロナウイルスの影響により、継続的な活動が難しかったことを感じさせることなく、人々を楽しませた。


1曲目はFSSによるレキシの『きらきら武士 feat.Deyonna』だ。かつて車のCMソングにも使用されていたこの楽曲には、疾走感がある。観客はスマートフォンのライトを振って楽しんでいた。2曲目は軽音楽部とフォークタウンの合同バンドによるJanne Da Arcの『HEAVEN』。1曲目とは打って変わり、切ない雰囲気が漂う楽曲だ。舞台を幻想的に彩る照明と曲調が調和し、視覚でも曲を堪能できた。最後は、軽音楽部によるsupercellの『君の知らない物語』でステージを締めくくる。ピアノを中心とする楽器の音色と澄んだ歌声は美しく、会場の近くを歩く人たちの足を止めさせていた。演奏の合間にはMCによるテンポの良い和やかなやり取りもあり、1時間とは思えないほど濃密で満足できるライブだった。(上田悟史)


▼理工学部ロボティクス

14号館101S教室では、赤を基調としたボディが特徴的な搭乗型二足歩行ロボットが展示されていた。理工学部ロボティクス研究室が製作し、Primoと名付けられたこのロボットは、高さ約4m、重さ約520kgと非常に大きい。製作には5年半もの歳月を費やし、昨年9月に完成した。同研究室の柴田昌明教授は「学術目的でこれほど大きなものは、世界中を見渡してもないのではないか」と語る。


展示にはPrimoを一目見ようと多くの人が訪れた。特に子ども連れの家族が目立ち、その迫力に驚きの声を上げていた。また、期間中にはハンド部分の操縦体験も実施。こうした操縦は、通常コンピュータープログラムで制御する。しかし今回の欅祭に向け、市販のゲームコントローラーで容易に操縦できるよう準備したそうだ。


研究室が欅祭に参加することは少ないが、柴田教授はロボットを一般に披露する貴重な機会だと考え、参加を決めた。大きさもさることながら、Primoは「ロボット」と聞けば誰もが思い浮かべるようななじみ深い形をしている。展示を通して、ロボット工学の面白さが分かりやすく伝わったことだろう。(中西幸太)


▼DANCE TEAM JAM[z]

21日の午前10時、本館前のスピーカーからアップテンポな曲が流れ、9人の女性ダンサーが登場した。彼女たちの気迫あふれる高度なダンスは、観客を一気にDANCE TEAM JAM[z]の世界へと引き込んだ。


今回は、6チームに分かれそれぞれ特色あるダンスを披露。ゆったりとした曲では、洗練されたダンスの技術で観客を沸かせた。中盤には、全学年の男女13人で構成したチームが登場し、ロックダンスで観客を圧倒した。最後のチームが魅せたのは、締めにふさわしい華やかなダンス。彼らが踊るジャズヒップホップのリズムに乗り、観客の体は自然と動いていた。どのダンサーも終始マスク越しに笑顔を浮かべており、積み上げてきた練習から来る自信がうかがえた。


選曲は、観客全員が楽しめるように意識して行ったそうだ。代表の小倉直人さん(システム3)は「11月で引退する3年生の集大成と位置付け、少ない時間の中でもパフォーマンスの質を重視した練習に励んだ」と振り返った。(永松由衣)

6月20日、本学とNHKが共同で主催する「SDGsインタラクティブ」が開催された。本講演は、NHK・SDGsキャンペーンと連動し、番組として収録もされている。都市環境デザイナーである三谷繭子氏が講師を務め、「住み続けられるまちづくり」について講演を行った。 本学では、サステナビリティ教育研究の一環としてSDGsを意識した活動を行っている。NHKとの話し合いにより、今回はSDGsの17の目標のうち、